2016年08月31日

クロム・マグナW 片恋☆ラプソディ 〜 エピローグ(魔道士の家追加分)

クロム・マグナ魔道学園、部室棟の空き部屋。

そこでダンケルと出会ったシャーリーは、
身体を縮こまらせながら尋ねた。

[シャーリー]
あ、あの……わたしに頼みって……
な、なんですか……?

[ダンケル]
この私の魔力の根源を解析して欲しい。
キミなら、
それを叶える発明品を制作できるはずだ。

[シャーリー]
どうして……?

[ダンケル]
校舎がクエス=アリアスという異界へ
飛ばされた事件を覚えているね。

[シャーリー]
は、はい。

[ダンケル]
この闇の魔力は、
あの時私に身についたものなのだよ。

ダンケルはそう言うと、
眉間にシワを寄せて腕を組み、
言葉を続ける。

[ダンケル]
魔界の吸血鬼の血を引いているとはいえ、
私は種族としては人間だ。

[ダンケル]
あの事件までは、私の得意とするのは
水の魔法だったのだよ。

[シャーリー]
ほ、本当ですか? じゃあ──

[ダンケル]
そう、あの時私の闇を目覚めさせ、
劇的な変化をもたらした存在……
その尻尾をつかむ必要があるのだ。

[シャーリー]
で、でも魔力の根源を探るだなんて……
心の中を掘り返すようなものじゃないですか。
そんなことしたら──

[ダンケル]
いいのだ、シャーリー君。

優しい口調で、ダンケルは言う。

彼は一度目を伏せ、
決意を込めた瞳をもう一度見開いた。

[ダンケル]
私の心が壊れても構わん……
この学園を、この世界を潰そうとする輩を、
私は捨て置くわけにはいかんのだ。

未だ姿の見えぬ敵に向かって、
ダンケルは心底怒っていた。

すでにシャーリーは
彼の闇の魔力に恐怖を感じていない。

あらゆる色が混ざれば、
それは闇と同じ黒色になる。

ダンケルの魔力は、様々な個性を持つ学生たちが
集う学園そのものを表しているように、
彼女には感じられた。

[ダンケル]
やってくれるね?

[シャーリー]
……はい!

ダンケルは、シャーリーの力強い返事に
にっこりと微笑みを返した。

クロム・マグナ魔道学園の反撃が始まる──!

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クロム・マグナV 臨海学校 〜 エピローグ(魔道士の家追加分)

[ダンケル]
……と、いう感じだったのだよ。

クロム・マグナ魔道学園、学園長室。

呼び出された女教師サロメは、
ボロボロに傷ついた状態ながら満足げな顔で語る
ダンケルを見つめ、あきれの表情を見せた。

[サロメ]
遠回しに言うけど……
あんた、アホなんじゃないの。

[ダンケル]
ははは、そのように見えるのは、
生徒に親しみを持ってもらうための作戦だよ。

[サロメ]
親しみを持たれた結果、
花火として打ち上げられたのかい。

[ダンケル]
彼らが楽しんでくれたのなら、何よりだ。
異世界の友人たちにも喜んでもらえたようだしね。

[サロメ]
黒猫の魔法使い、ってヤツか。
一度、あたしも会ってみたいもんだね。
魔法の仕組みが違うってところが気になるよ。

サロメが眼鏡を押し上げる。

[サロメ]
で──目的は果たせたのかい。

[ダンケル]
ああ。

ダンケルの身から、飄々たる雰囲気が消えた。

[ダンケル]
今回の一件で、彼らはまた強くなってくれたよ。
ノア君の参入によって、
生徒会の絆はいっそう固いものとなった。

[ダンケル]
彼らの抱くほのかな想いの行く末が
今後どうなるかは、私にもわからないが──

[ダンケル]
それが原因で生徒会の力が弱まるということは、
もはやあるまい。

[サロメ]
そういう小っ恥ずかしいことを言うのに、
抵抗とかないのかね。

ぼやくように言って、サロメは目を細めた。

[サロメ]
学園長。あんた、やっぱり──
例の『謎の魔道士』が、
あいつらを利用しようとしてるって考えてるね。

[ダンケル]
その通りだ。

[ダンケル]
学園が異界に飛ばされたとき──
私と彼らだけがあちら側に移動した。

[ダンケル]
他にも多くの生徒や教師がいたのに。また、
彼らが特定の場所に
集っていたわけでもないのに、だ。

[ダンケル]
彼ら生徒会の面々を『狙い撃ち』したものとした、
考えようがない。

[サロメ]
問題は、なぜそうしたのか、か……。

[ダンケル]
そこがわからない。だが、だからと言って、
対策を打たないわけにはいかないからね。

[ダンケル]
奴を見つけ、
拘束することができれば最善なのだが──

サロメは首を横に振る。

[サロメ]
残念ながら、依然、手がかりゼロさ。
すべてのコネを駆使したんだけどね──

[ダンケル]
君の情報網でわからないとなれば、
打てる手が限られてくるね……。

瞑目し、しばし考え込んで──

やがて、

[ダンケル]
やむなし、か……。

つぶやいたダンケルが、スッと薄く目を開いた。

深紅の瞳が、烔々たる光を放つ。
峻厳なる覚悟の色に、サロメは思わず息を呑んだ。

決意を固め、本気になった──ただそれだけで、
豪放で知られる女教師を戦慄させるほどの凄みが、
ダンケルの全身から放たれていた。

[ダンケル]
サロメ君。
「管理者」たちに連絡を取ってくれたまえ。

[サロメ]
……!

雷に撃たれたように、サロメが硬直する。

「管理者」──その名は、
この世界の者たちにとって、
きわめて重大な意味を持つものであった。

[サロメ]
学園長──あんた、まさか……!

[ダンケル]
そうだ。

揺るぎない鋼の声音で──

ダンケルは、断固たる宣言を放つ。

[ダンケル]
クロム・マグナ魔道学園の学園長として──
彼らに、協力を要請する……!

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posted by yamanuko at 00:23| Comment(0) | イベントストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月29日

クロム・マグナゼロ 〜 予告編:登場キャラクター

◆ダンケル・アダムス
予告ダンケル.jpg

◆アムベル・ケイ
予告アムベル.jpg

◆ヒビキ・マスグレイヴ
予告ヒビキ.jpg

◆サユリ・ワイアット
予告サユリ.jpg

◆エマ・ユーイング
予告エマ.jpg

◆アメリー・ベネット
予告アメリー.jpg

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posted by yamanuko at 23:46| Comment(0) | イベントストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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