2015年04月22日

出現! アイテム交渉人!? 〜 すじこ登場 狙われたウィズ

ある日のこと。

君とウィズは仕事を終え、帰路についていた。

[ウィズ]
今日は帰ったらご馳走にするにゃ。

ご機嫌のウィズを見て、君はつられて笑った。

[ウィズ]
今日は、私の頑張りのおかげで成功したにゃ。褒
めてくれてもいいにゃ。

[ウィズ]
わかるかにゃ? 仕事が成功した日を忘れず
に──。

ウィズは得意気に、今日いかに自分が頑張ったか
を語り始める。

だが彼女は突然、はたと言葉を止める。

[ウィズ]
……見てはいけないものを見たにゃ。

その意味がわからず、君はウィズの視線の先に目
を向ける。

すじこ.jpg

[すじこ]
……猫。黒い猫がいる。

[ウィズ]
あれは……何かにゃ?

緊張にこわばるウィズの声を聞き、君はわからな
い、と言った。

建物と建物の間から顔を覗かせる少女が、君たち
に熱い視線を送っていた。

[ウィズ]
気づかないふりして通りすぎるにゃ。

君は頷く。この世の中には触れないほうがいいこ
ともある。

[すじこ]
ちょ、ちょ、ちょっと! ちょっと待って!!

素知らぬ顔で、少女の隣を過ぎようとしたとき、
ぎゅっと腕を掴まれてしまった。

[すじこ]
黒猫さんを貸して!

[ウィズ]
にゃ!?

[すじこ]
一ヶ月だけ! いや、一週間!

[すじこ]
猫を貸してください! 可愛い猫と暮らしたかっ
たの!

そのまま少女がウィズに手を伸ばした。

君は咄嗟のところで身を翻し、ウィズを守りぬ
く。

[ウィズ]
(何にゃ!? いったいこの子は何にゃ!?)

[すじこ]
失礼。私はすじこ。とある業界で交渉人と呼ばれ
る仕事をしてるの。

[すじこ]
そう、私は交渉人。プロフェッショナル。猫貸し
て!

[ウィズ]
にゃ!? 交渉の余地なしにゃ!

[すじこ]
喋る猫!? 珍しすぎる!

[すじこ]
貸せや!

[ウィズ]
恐喝にゃ!

[ウィズ]
き、キミどうにかするにゃ……。

君は首を横に振る。怒濤のまくしたてを前に、入
り込む余地がない。

ウィズも動転して、人前で喋ってしまっている。

[すじこ]
一回だけ! 一回だけ貸してくれればそれでいい
から!

[ウィズ]
キミ、これは危険にゃ。今すぐ逃げるにゃ!

一歩、二歩と後ずさり、すじこと呼ばれる少女の
隙をつき、逃げ出した!

(道中)
言葉を返す暇もなかったにゃ。
誰か交渉人を止めるにゃ!

[ウィズ]
にゃ!? 先回りされたにゃ!?

[すじこ]
私は交渉人。相手の精神状態を読み、ほしいもの
をうば──違う。いただいていく。

君たちが逃げた先には、既に交渉人すじこがい
た。

[ウィズ]
い、意味がわからないにゃ。

[すじこ]
世界の可愛いもの、かっこいいもの、綺麗なも
の、そういうものを求めて旅をしてるの。

そういうものなら、きっと他にもある、と君は口
にした。

ウィズを連れて行かれることだけは、避けなけれ
ばならない。

[すじこ]
ちなみにこれはマナちゃん。私の可愛い相棒。

[すじこ]
この綺麗な石はとある人からぶん取っ──じゃな
い、いただいたもの!

[すじこ]
それでこの綺麗な小瓶はとある人からごうだ──
違う。勝ち取ったもの!

[すじこ]
全部私の大切なもの!

[ウィズ]
……よくわからないけど、強引極まりない
にゃ。っていうかとある人って誰にゃ!

[すじこ]
猫命のTシャツを着た──ううん、これは秘密
で。

[ウィズ]
……なんだか知ってる気がするにゃ。

[すじこ]
落ち着いて。

[ウィズ]
落ち着くのはそっちにゃ!

ウィズはものではない。だから貸したり、あげ
たりすることはできない、と君は言う。

[すじこ]
一ヶ月とか一週間とか言わない。一分、いや一
秒でいいから抱かせて!

君は、ウィズを見る。

[ウィズ]
そのまま連れ去られたらどうするにゃ?

[すじこ]
ふふ……ちょっとだけだから。よこせなんて言
わない。触らせて! 一生私と暮らして!

一分、一秒と言ったのに、今度は一生──い
や、そこを突っ込んでいる場合ではない。

じわりじわり、と距離を詰めてきたすじこが、
ついに君たちに向かって飛びかかってきた!

[ウィズ]
し、仕方ないにゃ! ここは君なりの交渉術を
見せるときにゃ!

(クリア後)

[すじこ]
私の石パンチがきかないなんて……ッ!

[ウィズ]
大切だって言ってた綺麗な石を投げてきたにゃ。

突如として因縁をつけられた挙句、全力で石を投
げられた君は困惑を隠しきれない。

[ウィズ]
キミ、優しすぎるにゃ。わざわざ拾ってあげるこ
となんてないにゃ。

[すじこ]
えっと……ひとつ、ふたつ……うん、全部ある。
ありがとうございます!

強引にウィズを連れ去ろうとしてきた相手に、こ
こまでする必要はないのかもしれない。

だけど君は、すじこのことを何故か憎めない……
それどころか敵とは思えなかった。

[すじこ]
腕力に頼ったネゴシエーション。私は満足です。

[ウィズ]
……この人、交渉の意味を履き違えてないか
にゃ?

言っちゃダメだよ、と君はウィズを止める。

[すじこ]
猫──ううん、ウィズは諦める。

[ウィズ]
どうして私の名前を知ってるにゃ!?

[すじこ]
私は交渉人。相手の素性を調べあげるのも仕
事のうち。

[ウィズ]
……知らないふりをして近づいてきたのは、
演技だったのかにゃ!?

ウィズのツッコミを無視して、すじこは続け
る。

[すじこ]
ウィズを貸してなんて、酷いことを言っちゃった
のは反省してる。ごめん、ウィズ。

[ウィズ]
……わかってくれたなら、それでいいにゃ。怒っ
てないにゃ。

[すじこ]
交渉には妥協も大事。さあ、魔法使いのあなた。
私と一緒に来て!

[ウィズ]
にゃ!?

君は再びすじこに腕を掴まれる。

[すじこ]
この世界の素敵なものをあなたのネゴシエーショ
ンで、たくさん集めよう!

[ウィズ]
妥協してないにゃ! キミも黙ってないで何か言
うにゃ!

君は必死に、拒否の言葉を並べ立てる。

だが──。

[すじこ]
綺麗な石とかもらえるかもしれないし、私と来れ
ば間違いない!

すじこが力強く足を踏み出した。

[ウィズ]
キミ! 逃げるにゃ! 今度は交渉人が追いつけ
ないぐらい遠くに!

君はウィズを抱きかかえ、慌てて走りだした。

[すじこ]
くふっ……私から逃げられたものは、未だかつて
ひとりもいない!

[すじこ]
逃げるというのなら、この世界の果てまで追いか
ける!

君の背後から、よく通る、それでいて執念深そう
な声が響き渡った。

絶対に逃げきるしかない──君とウィズは、大き
なため息をついた。

※「すじこ」はニコ生のネゴシエーターこと鳥居みゆきさん
 「猫命のTシャツを着た人」は黒猫・白猫のプロデューサー浅井Pこと浅井大樹さんです

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posted by yamanuko at 19:05| Comment(0) | イベントストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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