2015年09月29日

伝説の魔道士を探しに 〜 ウィズの記憶に眠る龍

リアルクイズRPG.jpg

その日の空は異常だった。

まだ昼前だというのに、辺りがあまりにも暗いの
だ。空が分厚い暗雲に覆われている。

[ウィズ]
何だかすごく嫌な予感がするにゃ……。

黒い空を見上げながら、ウィズがいつになく不安
そうに呟いた。

それにしても暗い……。

そう思った君が、昼夜の区別がつかなくなった室
内に明かりを灯した時だった。

[バロン]
おい! いるか!? 大変な事になったぞ!

激しくドアをノックしながら、バロンは大声で君
を呼び続ける。

[ウィズ]
……何事にゃ?

ウィズはそう言いながら、君の肩に飛び乗る。

[バロン]
おい! いるんだろ!? 早く開けてくれ!

君がドアを開けると、そこには疲弊しきったバロ
ンの姿があった。

君はバロンを部屋へ招き入れ、一体何があったの
かと尋ねる。

[バロン]
近くの村が……龍に襲われた。

バロンは悔しそうに口を開く。

[バロン]
今朝、その村からの早馬があってな。魔物が暴れ
ているから、と助けを求めてきたのだ。

[バロン]
魔物ごとき、私ひとりでどうにでも出来ると思っ
たのだが、実際にいたのは凶暴な龍だった。

ギルドマスターの力を持ってすれば、倒すことの
出来ない魔物など、そうそういるものではない。

君はその龍についてさらに説明を求める。

[バロン]
この辺りにいるレッドドラゴンのような魔物とは
訳が違う。

[バロン]
あれは邪龍だ……しかも、人に操られている。

人に操られた邪龍……? バロンの言葉に君は驚
きを隠せない。

[バロン]
そうだ。邪龍の背にひとり、女の魔道士が乗って
いるのが見えた。

[ウィズ]
(女魔道士と邪龍……!? まさか、そんなこと
が……)

肩の上のウィズが、いつになく動揺している。

[バロン]
実はお前を訪ねたのも、その姿を見て、以前
ウィズから聞いた話を思い出したからなのだ。

ウィズから聞いた話? 君はバロンにそう尋ね
る。

[バロン]
ウィズは四聖賢になる前、邪龍を操る女魔道士と
戦い、それを封じたことがあるらしい。

話の真偽を確かめようと君が目をやると、ウィ
ズは黙って頷いた。

[バロン]
ウィズに直接依頼が出来ればいいのだが、それが
叶わぬ今、弟子であるお前に頼るしかない。

[バロン]
邪龍を封印する方法や、魔道士の正体、なにか手
がかりが欲しいのだ。心当たりはないか?

困惑する君の耳元で、ウィズが囁く。

[ウィズ]
(キミ、ちょっと来るにゃ……)

ウィズは君の肩から飛び降りると、奥の部屋へと
入っていく。

[バロン]
その様子では……やはり、なにも知らないか。

そう言えば、ウィズからもらったノートがあっ
た。それに何か書かれているかもしれない。

君はバロンにそう伝え、ウィズの後を追う。

[ウィズ]
バロンの言う龍が、私の知っている邪龍なら、私
にも封印することは出来ないにゃ……。

君とふたりになったウィズは、真剣な面持ちでそ
う切り出した。

「私」にも出来ない? バロンはかつてウィズが
それを封印したと言っていたけど……。

君はウィズに尋ねる。

[ウィズ]
今その邪龍が暴れているってことは、私があの
時、封印に失敗したってことにゃ……。

  *  *  *

女魔道士と邪龍.jpg

[???]
さぁ、ウィズ。この子を封印してみせてよ?

過去ウィズ.jpg

[ウィズ]
そんな物騒なヤツ引き連れて、私に敵うと思っ
てるの?

[???]
思ってるわよ。私はこの子を蘇らせた! あなた
には絶対封印することの出来ない邪龍をね……。

[ウィズ]
じゃ、試してみる? 本気で行くからね……。

  *  *  *

[ウィズ]
そして私は彼女に勝った……でも、封印は出来な
かったにゃ。

ウィズは不吉な空を見上げる。

そういえば、四聖賢になる前のウィズについて、
ほとんど何も知らない。

いったいどんなことがあったのだろう? 君はふ
とそんなことを考える。

[ウィズ]
私の話はまた今度してあげるにゃ。

君の心中を読み取ったかのように、ウィズはそう
言うと視線を君に戻す。

[ウィズ]
とにかく今は優秀な魔道士をできるだけ多く集め
るにゃ! その中から伝説の魔道士を探すにゃ。

伝説の魔道士? それはいったい……と君は尋ね
る。

[ウィズ]
あの邪龍には、かつて異界をひとつ滅亡させた伝
説があるにゃ。

[ウィズ]
そして、その邪龍を封印出来るのもまた、伝説の
魔道士だけにゃ。

ウィズはそういうと、バロンを待たせている部屋
へと戻っていく。

邪龍との決戦の時は近い──。

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posted by yamanuko at 20:25| Comment(0) | イベントストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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